製造業の生産性を落とす「バリ取り」の工程

バリ取りとは、製造業などで金属などの加工時に発生するバリ(切削時に発生する微小な突起/ささくれ)を取り除く作業です。バリ取りの工程は、航空機、自動車、ロボットや医療機器、そして半導体製造装置のような精密機械まで、製造業にとって避けて通れない不可欠な工程です。

バリ取りの工程は自動化が難しいため、熟練工が手作業で行うケースが多いのが現状。そのためバリ取りは、製造業全体の生産効率をボディブローのようにじわじわと、しかし著しく落とす要因となっています。しかし、誰もがそのことを直視せず「仕方ない」と諦めていた言わばブラックボックスのような存在です。

バリ取りの常識を変えたXEBEC

株式会社ジーベックテクノロジー(以下、XEBEC)は、「バリ取り」というブラックボックスに目を付け「自動化」を切り口にイノベーションを起こした会社です。
XEBECは、世界で初めてセラミック砥石の線材化に成功。バリ取りの自動化に大きく寄与するテクノロジーをもとに、XEBECは国内の製造業から高い評価を得ると当時に、北米・欧州、中国とグローバルに事業を展開。XEBECの海外売上比率は8割(2019年現在)を超えるまでに至っています。

グローバル市場におけるBtoBブランディングの重要性

同社は、海外でのシェア拡大を本格的に推し進めていくためにブランディングに着目。グローバルレベルの認知度とシェアを更にランクアップして行くためには、製品紹介を軸にしたこれまでのマーケティング施策だけではなく、際立ったクリエイティブを活用したブランド戦略が不可欠という判断でした。
このように、グローバル市場での、バリ取りのデファクトスタンダード*のポジションを獲得するために、2018年、XEBECはブランドプロジェクトを発足。リスキーブランドがそのパートナーに選ばれました。
*デファクトスタンダードとは、直訳すると「事実上の標準」ですが、「バリ取りといえば当然XEBEC」という、いわば常識のようなブランドポジショニングを確立することです。

プロジェクトでは、取引先や社内キーマンのインタビュー、ワークショップを通じてXEBECの強みを論理的に整理することから始まりました。

Beautiful Deburring

プロジェクトを通じ、XEBECのブランド戦略とブランドスローガン"Beautiful Deburring"の開発がなされました。更にXEBECのイメージを訴求するビジュアルスタイルとして、ロゴタイプのリニューアルをはじめ、フォト、キービジュアル、トーン&マナーなどVIデザインが定義されたブランドガイドラインとして制定され、このガイドラインをもとにWEBサイト、展示会や各種プレゼンテーションツール、商品ムービー等が一新されました。

2018年11月に開催されたJIMTOF(第29回日本国際工作機械見本市)でデビューした新生XEBECは国内外の来場者から注目を集めることになりました。

XEBECは、”Beautiful Deburring”をキーワードに、バリ取りを通じて、製造業全体の生産性を革新し続けています。

WORK SCOPE
・ブランドポジショニング、ブランド戦略の策定
・ブランドスローガンの制定
・ブランドスタイル(ロゴ、カラー、キービジュアルなどVIデザイン全般)の制定とブランドガイドラインとしてのとりまとめ
・WEBサイト、冊子類、ムービー、展示会等各種ブランディングツールの制作
・各種ブランディングにおけるクリエイティブ・ディレクション


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