CI/コーポレート・アイデンティティ

企業の存在を、ロゴマークを中心とした視覚イメージによって伝達していく仕組みがCI(コーポレート・アイデンティティ)です。企業の象徴であるロゴマークは、同時にその企業の求心力の核として機能します。それは文字通り企業のアイデンティティです。社員の帰属意識を喚起させる旗印であり、品質保証の目印やブランドロイヤルティを向上させるクレジットでもあります。美しく視認性の高いロゴマークはそれだけで貴重な資産だと言えます。

リスキーブランドは、大企業グループのCIからベンチャー企業のCIまでの数多くの経験値をもとに、CIプロジェクトの支援をいたします。

識別性の効能

ロゴマークそのものは、家紋や暖簾という言葉があるように古くから存在しますが、ロゴマークを経営手法として積極的に活用したのは戦前の米国でのガソリンスタンドだったのかもしれません。急速に普及した自動車の燃料を提供するために多くのガソリン小売店が乱立した中にあって、シェル石油は当時ガソリンスタンドという新しい小売店の形態をつくりそこに巨大な看板をつけたと言われます。今では当たり前のことですが、国土の広い米国にあってどの道を走っていてもすぐに「ガソリンスタンドのSHELL」と識別できる看板表示システムは、大きな役割を果たしたと想像できます。

識別性はロゴの重要な機能です。遠くからでも識別できる、小さくても見える、その企業のロゴだと分かるということは、当たり前のことですが重要な機能です。シンプルな形状のロゴマーク、印象的なカラーのロゴマークが多いのは識別性を高めるためのものだと考えられます。日本国旗のマークの形状はカラーも含めて極めてシンプルです。

芸術性は高くても複雑な形状のマークや可読性の低い文字によるロゴは、一般的には不利に働きます。企業やブランドの数の増加にともなって、私たちが日ごろ目にするロゴマークは膨大な数にのぼります。ロゴマークの識別性の効能は更に重要視されていると言えるでしょう。

企業品質の伝達

1970年代頃から米国を中心にロゴマークの品質が急速に向上します。当時マスメディアが発達し、同時にデザインが一般化されたことが影響していると考えられます。レイモンド・ローウィによる新しく改定されたSHELLのロゴ、ポール・ランドによるIBMのロゴなどはその代表例と言えるでしょう。これらのロゴマークは識別性に優れるばかりでなく、その企業の品質を伝えるのに十分な美しさや独自性を伴っています。

この頃からロゴマークを中心として企業のデザインを統合していく施策は「CI(コーポレート・アイデンティティ)」という言葉で呼ばれ始め、CIは重要な経営手法の1つとして多くの企業に認識され始めます。

企業品質、中でも企業文化の象徴としてCIを位置づけるという考え方は特に日本企業に共感を与えました。それは日本型CIと呼ばれることもあります。日本では、極端に言えばデザインは製品のお飾りという認識がありデザインを軽視する風潮があったのかもしれません。そのため以前ではデザインを重視する企業は一部に留まっていましたが、現在では数多くの企業がCIを導入し企業のコミュニケーション手法に厚みが増しました。

コーポレート SERVICES

  1. CI/コーポレート・アイデンティティ
  2. ビジョン/理念策定支援
  3. タグライン/企業メッセージ
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  5. インターナル・ブランディング
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